輝く世界のはなし

ファインダー越しにみる世界

グラスホッパー

やっとグラスホッパーを観てきた。
山ちゃんが殺し屋なんて聞いた時うわ!絶対似合う!感情のない殺し屋とか最高!!て思った。実際観たら蝉は想像と違くて意外と人間臭い役だった。

鈴木は恋人を無差別殺人で失う。犯人が闇の組織だと教えられ復讐を決意し組織に潜り込む。

主人公視点だとあらすじはさらっとしてて復讐といっても鈴木はなにもできなくて流されているだけな気がする。流されて流されて気絶している間に復讐相手も死んじゃって一般人は結局闇相手になにもできない。全部闇が計画した通りに動かされているだけ。キラキラじゃなくてふつーの役ができる斗真くんはさすがだなあと思ったり。

主人公は鈴木だけど実質的主役は鯨かな。蝉に殺されることで全てを終わらせることができたはなしなのかなって。鯨と蝉は一緒に落ちて死ぬけど、落としたのは蝉だから蝉が終わらせたことになると思う。蝉の岩西を殺されたことの復讐が鯨を殺すことであり、自分が復讐されたことによって亡霊は消えることができたのだと思った。死んだ鯨と蝉の周りには岩西もほかの殺した相手もいなかったからそういうことかな。

蝉の感想
山ちゃんは美しすぎるからこれから大人になるにつれ使いにくくなるのかなあなんて謎の心配をしてた私だけどそんな心配いらないね!てなった。美しすぎる山ちゃんには人間離れした役を与えればいいのよ。蝉みたいなキャラクター的な役がはまる。アクションもすごかったけどなにより目がすごいなあって思った。
蝉の想像してたイメージは最初に書いた通り。でも実際はなにも感じない子でもなくて岩西という存在を大切にしてる。大切というかあれは依存なのかもしれない。岩西に相棒という立場を否定されただけで平静を装えなくなってしまう。そういうこどもなところと人を殺している時の目の違いに山ちゃんすごいなあと思った。
これも勝手な憶測でしかないんだけど鯨との戦いのとき、これもういいやってナイフを捨てて素手で戦う。これは仕事じゃなくて岩西の復讐だからなのかなって思った。


観ていて一番ひやっとしたのが最初のスクランブル交差点のシーン。実際にも似た事件があったことだからああいう車での無差別殺人のシーン観ていて辛い。心臓が重くなる。