輝く世界のはなし

ファインダー越しにみる世界

ミュージカルテニスの王子様 青学VS聖ルドルフ

9月8日 19時公演

変化=劣化 ではない。
不動峰公演で1st、2ndとはかなり違う演出を盛り込んだことはSNSとか見ると批判の方が多かった気がする。そのことでルドルフは演出とかあまりかわらないのかあって勝手に思ってた。それは2ndで人気の氷帝公演で曲をかなり変えてそのあと立海では公演をひとつにしたとはいえ曲とかそのままが多かったから。でも、今回ルドルフは曲、演出を不動峰のときみたく今までとは違うものにしてきた。このことは不動峰で起こした変化を劣化とされたことに対して劣化ではないと制作がいってきてるように感じた。私は1stから観てきて、所謂懐古厨なんだと思う。昔はよかったそう思わずいられないこともある。え??ここの曲かえるの???しっくらこないー!!て思わずにはいられない気持ちがどうしてもあって、そんなときこういう風に比較せず観られる初めてテニミュを観る人がうらやましくなる。テニミュは変化し、進化し続けている。この変化を劣化と考える人もいるけど、私はテニミュという空間が好きだしこれからも行き続けると思う。その時、変化を劣化と考えて意見ではなく文句を言うなんてもったいない。つまらなく感じたときは自分がその対象から外れたときという言葉を胸にこれからもテニミュを応援し続けたい。

と語りたくなったルドルフ公演。
たのしかった!2ndではルドルフと山吹が一緒で不二と裕太の関係の描写がもっとほしいなあって少し不完全燃焼だったぶん今回はがっつりやってくれてそれだけでうれしい。
オープニングから漫画を手に取るトリオと絵とともにでてくるキャラの演出にかっこいい!とこの公演の期待値が上がった。

 ルドルフっていう学校はおぼっちゃんな雰囲気だけど氷帝ほどではないしメイン校の中で唯一全国行けないしで不二の弟がいるってこと以外目立つ学校でないけど試合内容はおもしろいんだよなあと改めて実感。
今回も目を惹いたのが菊丸先輩。ほーんとこの菊丸先輩すき…。アクロバットのキレも増して、充電切れからの充電完了あとの動きはほんとにわくわくする。コミックスで無敵だと思われてたゴールデンペアが初めて苦戦する試合で、菊丸先輩のスタミナ問題が露呈する。その中でのゴールデンペアの絆がたまらない。名曲Depend on me に変わる大石ソングは下を向いてちゃ夢を見れないぞなんて優しく菊丸に伝える相変わらずのいちゃいちゃソング。二幕開けの「同じ夢見て目がさめる」に繋がってるのかな。菊丸のアンサーソング充電完了も新曲にチャージ☆アップ☆なこれはもうほんだれおの菊丸先輩にしか歌えないだろ…て思わせるようなかわいいはちゃめちゃソング。キャラは同じでも演じる人が違えば印象は違うわけで人気曲でも新曲に変えることで、その人のそのキャラに合った曲になるっていいよなあ。(その人に合ったキーももちろんでイリュージョンの悲劇は繰り返しちゃいけない)二幕頭のコンテナシーンは相変わらずのゴールデンペアの二人の世界。「同じ夢見て目がさめる」はもちろんタカさんに対して「りょ」の説明をするゴールデンかわいい苦しい。冷たいタカさんもステキ。

リョーマ不二弟戦は展開はあっという間のリョーマ勝利だけど、リョーマの新曲がまた難しい感じの曲。不二弟戦のリョーマソロはなんでいつも難しいのか謎。試合の後半はダンスが多くて不二弟がだんだん試合を楽しんでる表現だと思う。インストもよかった!

で、問題の不二観月戦。っょぃ。不二の強さと観月の当て馬さがこれでもか!ってくらいに表現してる。神里くんのビジュアルがさらに美人になっていたのに(から?)怖さが増してた。SEがもうテニスじゃない。観月しんだわ…てレベルのSE。神里くんの歌は安定してるんけじゃないけど気迫迫るって感じでくるものがあった。帰りの裕太との会話との差がすごくて怖い。観月はビジュアルが演歌歌手とみたいだなーって思ってたけどあとで観月の父親が演歌歌手だった気がするからあってるじゃん!てなった。胡散臭い顔が裕太がはまっちゃう宗教の教祖感あってよい。マリオネットもかっこいい!

エンディングは青く燃える炎で、ルドルフといえばこれだよね!!な曲で締めてくれてお得感。一幕終わりの青学、ルドルフ、不動峰の三重唱は曲は違えど1st意識したんだろうなあ。

キャラの状態で歌だけじゃなくてたくさんしゃべるチムライを経験した青学と不動峰がかなり成しているように感じた。キャラがいる、そう思えた。キャラの解釈はキャストもファンもそれぞれ違うからこそキャスト変えて続けてやる意味があると思うから、チムライみたいな場で深めてほしいな。

ルドルフたのしかった!!!
凱旋増やそう!