ソロモンの偽証 前編 事件
ソロモンの偽証を観てきた。レディースデイの一番大きいシアターにも関わらずガラガラ…。でもその分観やすかった。
舞台はバブル期の中学校。2年A組の柏木くんが学校で死んでいるのを藤野と野田が見つける。柏木は自殺とされたが、藤野と校長と担任のもとへ犯人を見たとする告発状が届く。その告発状には金持ちで不良の大出が犯人だとが書かれていた。その後、大出にいじめられていた浅井が事故で死亡し、大出の家は火事が起こる。これらの事件は生徒たちに深い傷を負わせた。藤野は同級生が死んだ事件を自分たちの裁判で裁こうと決める。柏木の小学校の同級生である神原も参加し、裁判の準備が始まる。
前編はここまで。前編が問題提出で後編が解決になるのかな。
宣伝で生徒たちが続々死ぬ的な風に見ていたから内容は想像と異なって、怪奇的なものではなく、それぞれの悪意によってこじれていくものだと思った。
告発状を出した三宅は犯人を大出だとしたが、これはたぶん嘘で自分がいじめられていたから大出を嵌めようとしてやったこと。この告発状がなければ柏木は自殺のまま解決で担任が辞めることもなく、柏木になにがあったのかのところだけが問題となっていた。それを三宅の悪意がこじらせていく。でも、三宅が大出を犯人だと嘘をついたのはいじめが原因。そのいじめのシーンが見ててかなりつらいものだった。女の子を男の子がこんな風に暴行を加えるなんて本当にあるのかな?いじめじゃなくて暴行だった。過激なシーンで驚いた。
また、藤野もいじめを見過ごしていた一人でそのことを柏木に責められるシーンがある。柏木はなんなのか?担任は柏木の様子を恐れ、呪いをかけられたとも言っている。野田は柏木が自殺したことに疑問を持たなかった。また、柏木が大出にいじめられるような人物ではないと考える神原。柏木がクラスの先頭に立つタイプではなく、少し変わった子であるとするといじめっ子に目をつけられることは不思議ではないと思う。それなのに、神原がありえないとする理由は小学校でなにかあったのか。色々不思議に思った。